1. | 問 | 教会とはなんですか | |
答 | 主イエス・キリストにあって神に生きるすべての人の集まりで、神の家族、キリストの体、聖霊の宮と言われています | ||
2. | 問 | 教会の信仰を言い表しているのはなんですか | |
答 | 使徒信経とニケヤ信経です。 | ||
3. | 問 | 使徒信経を唱えなさい | |
答 | わたしは、天地の造り主、全能の父である神を信じます。また、その独り子、主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって宿り、おとめマリヤから生まれ、ポンピオ・ピラトのもとで苦しみを受け、十字架につけられ、死んで葬られ、よみに降り、三日目に死人のうちからよみがえり、天に昇られました。そして全能の父である神の右に座しておられます。そこから主は生きている人と死んだ人とを審くために来られます。 また、聖霊を信じます。聖なる公会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、永遠の命を信じます。アーメン |
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4. | 問 | 使徒信経の主意はなんですか | |
答 | (1)万物を造られた父なる神、(2)万民を贖われた子なる神、(3)命の与え主、世に働き神の民を清められる聖霊なる神、この父と子と聖霊なる三位一体の神を信じることです。 | ||
5. | 問 | 信経では教会をどのように言っていますか | |
答 | 「使徒たちよりの唯一の聖なる公会」と言っています。 | ||
6. | 問 | 教会の信仰は何に基づいていますか | |
答 | 神のみ言葉とみ業に基づいておます。それは聖書に示されています | ||
7. | 問 | 聖書とは何ですか | |
答 | 古い契約の民にゆだねられた神のみ言葉を書き記した旧約聖書とイエス・キリストによって啓示された神の永遠の目的を書き記した新約聖書からなっており、救いに必要なすべてのことがここに記されています | ||
8. | 問 | 旧約聖書に記されている神の戒めを言いなさい | |
答 | わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。 第一、あなたは自分のほかに、何ものをも神としてはならない。 第二、あなたは自分のために、何ものをも神としてはならない。上は天にあるもの、また地の下にある もの、また地の下の水の中にあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏しては ならない。それに仕えてはならない。 第三、あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。 第四、あなたは安息日を覚えて、これを聖とせよ。 第五、あなたの父と母を敬え。 第六、あなたは殺してはならない。 第七、あなたは姦淫してはならない。 第八、あなたは盗んではならない。 第九、あなたは偽証してはならない。 第十、あなたはむさぼってはならない。 |
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9. | 問 | この戒めについて、主イエス・キリストはどのように教えられましたか | |
答 | 「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、主なるあなたの神を愛せよ。』これが一番大切な第一の戒めである。第二もこれと同様に大切な戒めである、『自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ。』これらの二つの戒めに、律法全体と預言者とが、係っている」と教えられました | ||
10. | 問 | あなたはこの戒めを、人の力で守られると思いますか | |
答 | 人の力だけでは守られません。神の助けが必要です | ||
11. | 問 | あなたは神の助けをどのようにして求めますか | |
答 | 教会の公祷【こうとう】、聖奠【せいてん・サクラメント】、その他の礼拝と各自の祈りを通して求めます | ||
12. | 問 | 主イエス・キリストが教えられた主の祈りを唱えなさい | |
答 | 天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。(栄光の唱え) 国と力と栄光は、永遠にあなたのものです アーメン | ||
13. | 問 | 公祷とは何ですか | |
答 | キリストのみ名により、神の民として共同で行う礼拝で、定められた祈祷書によって行います | ||
14. | 問 | 救いに必要な聖奠とは何ですか | |
答 | 目に見えない霊の恵みの、目に見えるしるしまた保証であり、その恵みを受ける方法として定められています | ||
15. | 問 | キリストがすべての人の救いのために福音のうちに自ら定められた聖奠は何ですか | |
答 | 洗礼と聖餐です | ||
16. | 問 | 洗礼とは何ですか | |
答 | 聖霊の働きによって、わたしたちがキリストの死と復活にあすかり、新しく生まれるための聖奠です | ||
17. | 問 | 洗礼の目に見える外のしるしは何ですか | |
答 | 水です。わたしたちは父と子と聖霊のみ名によって、水で洗礼を授けられます | ||
18. | 問 | 洗礼によって与えられる霊の恵みは何ですか | |
答 | 罪を赦され清められて、神の家族のうちに生まれ、神の義に生き、キリストに満ちみちている永遠の命にあずかることです | ||
19. | 問 | 洗礼を受ける人に必要なことはなんですか | |
答 | 罪を悔い改めて悪の力を退け、イエスを救い主と信じ、自分自身をキリストに献げることです | ||
20. | 問 | これらのことのできない幼子に、洗礼を授けるのはなぜですか | |
答 | 洗礼によって与えられる霊の恵みは幼子にも約束されているからです。教父母は幼子に代わって洗礼の誓約をし、幼子が教会のうちに育てられキリストを知り、キリストに従うように努めます | ||
21. | 問 | 聖餐とは何ですか | |
答 | キリストのみ定めに従い、その苦しみと死およびよみがえりを、主が再び来られるまで、常に記念する聖奠です | ||
22. | 問 | 聖餐の目に見える外のしるしは何ですか | |
答 | パンとぶどう酒です。主はこれを受けることを命じられました | ||
23. | 問 | 聖餐によって与えられた神の恵みは何ですか | |
答 | キリストの体と血です。信徒は信仰をもってこれにあずかります | ||
24. | 問 | キリストの体と血にあずかるとはどういうことですか | |
答 | 十字架につけられ、よもがえり、そして永遠に生きておられるキリストご自身の命を受け、キリストとの一致、またすべてキリストにある者の一致を強められ、罪の清めと、永遠の命に至る養いを受け、神と人とに仕える者となることです | ||
25. | 問 | 聖餐を行うには、どんな心構えが必要ですか | |
答 | キリストの死とよみがえりを感謝し、キリストによって示された神の愛を真実に信じていること、また心から罪を悔いて懺悔し、行いを改める決心をしていること、そしてすべての人を愛していることです | ||
26. | 問 | キリストが定められた洗礼、聖餐とともに、聖霊の導きにより、教会のうちに行われてきた聖奠的諸式は何ですか | |
答 | 堅信、聖職按手、聖婚、個人懺悔、病人の按手および塗油の諸式です | ||
27. | 問 | 聖奠および聖奠的諸式、その他教会の働きはだれが行いますか | |
答 | 神の民が共同体として行います | ||
28. | 問 | 神の民とは何ですか | |
答 | キリストとその教会を表す信徒と聖職です | ||
29. | 問 | 信徒とはなんですか | |
答 | キリストとその教会を表し、どこにいてもキリストを証し、与えられた賜物によって、この世でキリストの和解の業を遂行し、教会の生活と礼拝と運営に責任を負う者です | ||
30. | 問 | 聖職とは何ですか | |
答 | キリストとその教会を表し、信徒とともにもみ言葉を宣べ伝え、み業を証し、聖奠を行い、神の民を整えて奉仕の業をさせるために、キリストによって建てられた者で、使徒時代から教会が受け継いできた主教、司祭、執事を言います | ||
31. | 問 | 聖職になるのはだれですか | |
答 | 信徒の中から聖職として召され、その務めを行うために、聖職按手を受ける人です | ||
32. | 問 | わたしたちは、いつ教会に連なる者とされますか | |
答 | 神に召されて洗礼を受け、キリストの体のえだ、神の子、み国を継ぐ者とされたときです | ||
33. | 問 | わたしたちの務めはなんですか | |
答 | 全人類に対する神のご計画を理解し、神に呼び集められた民として、日々その使命をを自覚し、喜びをもって自らを献げ、悪の力と戦い、礼拝と伝道と奉仕の業を励み行うことです | ||
34. | 問 | キリスト者の希望は何ですか | |
答 | すでに始められ、キリストの再臨によって完成される神の国です。神はこれを全人類のために備えておられます |