月報『聖ミカエル便り』巻頭言
2020年 8月号
信徒神学校の受講をお勧めします
牧師 司祭 サムエル北澤洋
横浜教区の通信講座である信徒神学校第25期の講師の務めを、本日(7月30日)、ようやく終えることができました。テーマは「はじめてのパウロの手紙」。パウロの真筆の手紙である7つの文書を取り上げ、その概要を講義するというものでした。講師が月に一度テキストを執筆し、受講者がそのテキストを読み課題に回答し、講師がさらにその回答にコメントするというサイクルを6か月間繰り返します。
本当は5月14日が第6回の回答へのコメント締切日だったのですが、遅れに遅れて今頃になってしまいました。この6か月の間に宣教主事を拝命し、多忙となり、一時期体調を崩すなどしたことが一つの原因ですが、より大きな原因は、コメントの返し方にいささか(かなり?)無理があったことが挙げられます。月に一度、One to oneの関係で、受講者20数人の回答にそれぞれA4用紙1〜2枚(場合によっては3〜4枚)のコメントをもって応えようとしたために、それに必要な時間と労力が膨大になり、にっちもさっちもいかなくなってしまったのです。理想を高く置き過ぎました。ほとほと困り、途中で「ごめんなさい、One to manyのコメントに変えさせてください」と受講者の皆さんにお願いし、今日何とか責任を果たし終えたという次第です。受講者の皆さんにはご迷惑をお掛けしてしまいました。大変申し訳なく思っています。
ただ、受講者の皆さんからはお叱りの言葉などはなく、感謝の言葉ばかりをいただいてしまいました。一部の受講者の方のご感想を引用させていただきます。「いつも立派なテキストをいただきありがとうございました。この講座を受講することによって、毎日毎日、聖書を必ず読む習慣が身につきました。神学の奥深さに改めて感動しました。(中略)これからも、聖書をもっと深く勉強し、心の灯を消さないように歩むつもりです。先生のテキストは大切に6冊を綴じて、もう一度勉強します」。不甲斐ない講師にもかかわらず、嬉しいご感想を寄せてくださいました。お役に立つことができて本当によかったなあと思います。
信徒神学校にご興味のある方は、何の遠慮も要りませんのでぜひ受講してみてください。私などよりも知識や経験のある教役者が、講師として皆さんを豊かな神学の世界へと招いてくださることでしょう。第26期の受講案内がもうじき送られてくるはずです。今年はどんな講義が開かれるのか楽しみです(私も今度は受講者として参加するかもしれません)。